100K Ultra Training
初めてウルトラを目指す人にも!ベテランランナーにも!
仲田光穂選手の「私のウルトラマラソン」
第1回 ウルトラマエストロ達成! 4大会のレース内容は…
ここ2年ほど数々のウルトラマラソンで優勝し、いまや『ウルトラマラソンの女王』との呼び声も高い仲田光穂さん(32歳)。2021年10月に開催された柴又100Kを走り、「柴又・サロマ・四万十・沖縄」の4大会走破者に贈られる「ウルトラマエストロ」も達成しました。そして驚くべきことに、4大会のうち3大会で女子総合優勝を果たしています。
仲田さんの4大会走破のレース結果と、それぞれの大会についての印象をご紹介します。(以下、仲田さんの4大会走破順。)
●2019年 サロマ湖100kmウルトラマラソン
<仲田さんが感じる大会の特徴>
平坦で走りやすい。一般道でも車の往来が少なく、快適に走れます。
「サロマ」のブランド感があり、不思議な緊張感がある大会です。
●2019年 四万十川ウルトラマラソン
<仲田さんが感じる大会の特徴>
スタートからゴールまで、全ての方が温かい。雄大な景色と四万十ブルー、沈下橋の美しさ。必ずまた来たいと思わせてくれる大会です。
序盤の上りとその後の長い下りで、「脚をあまり使わず、どう走るか」が大事だと思います。
●2019年 沖縄100Kウルトラマラソン
沖縄は平坦だと思っていたら、意外と坂があって驚きました。
ニライカナイ橋から見る海は最高! フィニッシュのお出迎えは温かくハッピーになります。
12月とはいえ暑いので、暑さ対策も必要です。
●2021年 柴又100K
平坦で走りやすい。
折り返しコースのため参加者と鼓舞し合えるのがうれしいポイントです。
風が強く吹くので、折れない心が必要だと感じます。
─ 4大会におすすめ参加順などはありますか? 4大会走破のマエストロになるため、どのようなプランをたてたらいいでしょうか。
四万十川は抽選だったり、サロマはクリック合戦だったり、出たい気持ちだけではどうにもならないこともあるので、特に考えなくて良いのかなと思います。
私は景色など観光がてらに楽しめる地方のウルトラが好きなので、正直、柴又は参加を考えていませんでしたが、マエストロになるため参加を決めました。走ってみたら、観光という側面がほとんどない都内発着の大会でも、やはりその大会ならではの個性は感じられますし、楽しかったですよ(笑)
─ ありがとうございます。
<次回の内容>
四大会ともに高いレベルの安定したペースで走りながらも、それは他人との競走ではなく、ウルトラマラソンで大切にしているのは「楽しみながら、昨年の自分を超える」ことだと語る仲田さん。前年同時期の月間走行距離や、同じ大会でのタイムなど、いつも今の自分が意識しているのは「昨年の自分」、そして「昨年より私は進化しているか?」と自問するそうです。
次回は、そんな『ウルトラマラソンの女王』仲田さんのレースへの想いや、毎日の練習について詳しくお伺いします。
プロフィール:仲田光穂(なかた みほ)
中学までバスケットボール部に所属し、高校では陸上部(中・長距離)で県大会出場。大学で競技を離れるも、東京マラソン当選を機にランニングを再開。大学卒業後、公務員をしながら走り続けている。1989年生まれ、茨城県出身。数多くのウルトラマラソンで優勝し、「ウルトラマラソンの女王」と呼ばれることも。 フル 2h45 / 100k 7h40 / 206k 19h33 / 251k 25h14