100K Ultra Training

初めてウルトラを目指す人にも!ベテランランナーにも!

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矢田夕子コーチのウルトラマラソントレーニング

第13回 自らチャレンジする

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この連載も最後となりました。もう1年たつと思うと本当に早いですね。
この1年で世の中が一変し、みなさんの生活環境も変化していると思います。
レースも次々と中止になりました…みなさんはモチベーションをどう保っているでしょうか?

ウルトラマラソンを走る時、みなさんは何を目的・目標に走っているでしょうか?
・100kmという距離を走り切ってみたい
・以前の100kmよりも速く走りたい
・長く走ることが楽しいから
・景色の変化が楽しいから
・ダイエットしたいから
などなど、様々な目的・目標があると思います。

私は、トレイルランニングのトレーニングのために、100kmのウルトラマラソンレースに出場し始めました。
まずは長い距離にロードから慣れようと考えレースにエントリーはしたのですが、いや、これってレースじゃなくても自分でチャレンジできるよね?ということも思っていました。

もちろん、レースだと普段走らないようなところを走ることができ、エイドで地元の人と触れ合うこともできるし、同じレースに出場している人との出会いもあります。
でも、チャレンジっていつでもどこでも、自分自身が健康で場所が安全なところであればできますよね?

看板を見たら甲府まで100kmだったから走ってみる。
同じところをグルグル回って100マイル走ってみる。
実際に私がいきなりやったチャレンジです。

レースでなくても達成できる目的・目標はいっぱいあります。
「レースがない」をイイワケにせず、『自らチャレンジする』ことを選択してほしい。
今の時期だから余計に、です。
走るという行為を、走れるのにやめてほしくはない。
だって元々走りたくて走ってますよね?

私が走っている理由は、単純に走るのが好きだから!
ロードでも山でも、自分の足で走って到達できる場所、速さに魅了されています。
おばあちゃんになっても走れる身体でいることが目的なので、レースがあってもなくてもどんなときでも、走り続けたいと思っています。

みなさんも、ご自身の「走っている理由」があるはず!
レースがなくても『自らチャレンジする』ことを続けませんか。

自分の足で走って到達できる場所まで、いつも自らチャレンジする──

      

トレーニング指導:ジャパンウルトラマラソンチャレンジシリーズ公認コーチ・矢田夕子

実業団選手(パナソニック女子陸上競技部)を引退後、鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を取得し、2017年4月より東京都多摩市にトレーニング兼治療院施設「TREAT」をオープン。競技者としての経験も活かしながらトレーニング&ケアを市民ランナーに指導している。自身もトレイルランニング、ウルトラマラソンを中心にランナーとして活動中。2016年野辺山高原100kmウルトラマラソン・優勝。2019年サロマ湖100kmウルトラマラソン・8時間33分47秒。ザムストブランドアンバサダー。